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新しい大学院生に贈る言葉

2023年4月5日

情報科学院長  長谷山 美紀

 新入生の皆さん,入学おめでとうございます。
 令和5年4月,私たちの大学院情報科学院に,修士課程203名,博士後期課程22名の皆さんを迎えることになりました。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行で,デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しました。国内ではDX疲れと揶揄される中,海外ではDXの先を模索する国や企業が出ています。そして,先月28日WHOは,多くの人がワクチン接種や感染で免疫を獲得したことを受け,ワクチン接種の優先度に関する新たな指針を公表しました。
 ここから先,世界は大きく変わることでしょう。

 社会の多様な変化に応えるように,本学情報科学院は,世界で必要とされる情報科学分野の教育と研究を通じて,幅広く深い学識を有し,国際性を備えた研究者や技術者を育成し,イノベーションリーダーを輩出することを目指しています。その教育カリキュラムは,全国的にもユニークなものとなっています。下に特徴をご紹介します。

学院長 長谷山美紀

 本学院には,情報科学を中核とし,5つの多彩なコース(情報エレクトロニクス,メディアネットワーク,情報理工学,生体情報工学,システム情報科学)が配置され,所属するコースでその専門を深く学び(主専修),他のコースで異なる分野を学ぶ(副専修),双峰型教育カリキュラムを提供しています。また,どのコースに所属しても,プロジェクトマネジメントスキルを獲得するための実践型科目や,世界トップレベルの外国人教員が担当する,国際連携科目を履修することが可能です。国際的な視野と実践力を身につけることができるよう,工夫したカリキュラムとなっています。

 さらに,本学院には5つの連携分野に,産業技術総合研究所,JAXA,NIMSなどの国立研究機関の研究者,NTT,NTTドコモといった企業の研究者が数多く参画しています。基礎研究から社会実装までを視野に入れた研究環境で,皆さんの研究活動を支援しています。

学院長 長谷山美紀

 本学院に皆さんを迎えるにあたり,お話しさせていただきます。

 冒頭でお話ししたDXが進み,情報系人材の不足が世界中で顕在化しています。

 科学技術イノベーションは経済再生の原動力であり,諸外国でも様々な政策が講じられています。日本政府も,大学ファンドと呼ばれる,10兆円の国費の運用益を,10年間科学技術の向上に投資することになりました。今までにない取り組みです。その投資の一部は,博士課程学生の育成,生活費に投じられることになっています。皆さんの中にも,生活費の支援を受ける学生がいます。この制度は10年間継続されることになりますので,修士課程に入学した皆さんも,博士課程に進学する時に,支援を受けるチャンスが与えられます。

 変革の時代にあって,情報科学が,技術面で社会を支える役割のみならず,社会創造を担う分野になった現在,その重要性は益々高まっています。
 この1年,AIは圧倒的な進化を遂げました。皆さんもご存じのOpenAI社のChatGPTは,3月15日に「GPT-4」がリリースされました。さらに劇的に賢くなったと言われています。ChatGPTに限らず,多くの領域でAIが人間を超えようとしています。
 どれほどまでにAIが賢くなったとしても,それを創り上げるのは我々情報科学者です。
 情報科学を学ぶ皆さんが,「どのような技術」を生み出し,「どのような社会」を創り出すのか,世界中が期待しながら見守っています。

 新入生の皆さん,どうぞ情報科学院で学び,やりがいのある研究を見つけてください。そして,新しい社会について,皆で考えて行きましょう。私たち教員も職員も,皆さんの学びと研究を支え共に考えて行きます。

 皆さんの学生生活が,実り多く充実したものになるよう強く願い,私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

令和5年度入学式
令和5年度情報科学院入学式の様子
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