2025年の年頭にあたって
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年、本学工学部は100周年を迎え、9月27日に記念式典、記念講演会、祝賀会を開催しました。今年は、本学工学部にとっての新たな100年の最初の年となります。また、本学院・研究院の前身の情報科学研究科は2004年に設立されておりますので、本学院・研究院は今年で21年目を迎えることになります。
いま、本学院・研究院にはAIと半導体という二つの大きな風が吹いています。まず、令和5年度大学・高専機能強化支援事業に採択され、昨年4月から一般選抜総合理系で学生定員が50名増えました。この増員となった50名は、いよいよ今年の4月には2年生となって工学部情報エレクトロニクス学科に配属されます。各コースとも、情報エレクトロニクス学科において、社会ニーズに沿ったデジタル実践力の基礎を修得させるための「デジタル実践力養成プログラム」を開始します。増員となる学生を収容するために、新しい建物も建設する予定です。新棟の詳細もだいぶ固まってきました。敷地面積は約700m2 で3階建てを予定しています。1階には150名収容できる教室を2部屋作ります。今年中には埋文調査が始まり、新棟の完成は令和9年度第3四半期を、使用開始は令和10年度を予定しています。
半導体のほうでは、Rapidus(株)が2023年2月に千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」に第一工場建設を決定し、それ以降、本学でも大きな動きが相次いでいます。2023年10月に、本学に半導体拠点形成推進本部が設立され、昨年はRapidus(株)や東北大学と連携協定を締結し、台湾陽明交通大学やベルギーのimecと連携の合意がなされるなど、大いに盛り上がってきました。本学の半導体関連の研究者は、本学院・研究院および量子集積エレクトロニクス研究センター(以降、量集センター)に集中しており、本学院・研究院は量集センターとともに、本学における次世代半導体の教育と研究で中心的な役割を果たしていく必要があります。
AIと半導体という二つの大きな風をとらえ、2025年を、本学院・研究院が大きく飛躍する年とすべく努力して参りますので、今後も本学院・研究院の活動に、ご協力とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年元旦
北海道大学大学院 情報科学院長/情報科学研究院長
近野 敦
