メディアネットワークコースの目指すもの
現代社会を支える情報革命の中核となっているのは,インターネットに象徴されるような通信とコンピュータの融合技術です.本コースでは,情報メディア技術の次世代化とそれによる仕事や生活の革新を目指し,画像・映像・音響・音楽・自然言語など情報メディアの最先端の研究を進めています.さらに,これらマルチメディア処理の研究に基づいた人間の知識獲得のプロセスの解明を行っています.また,情報を伝達するための電波・光を用いた高速・ユビキタスネットワークの理論の構築と新技術の創成を目的とした研究を進めています.

どのような教育が行われているのですか?
情報形態や社会の多様化に応じた近未来先端技術について,ソフトウェアとハードウェアの両分野にわたって研究開発や産業の推進を指導的立場で行う人材の育成を目指しています.通信ネットワーク技術,コンピュータ技術,情報メディア技術の3つの専門分野において先端的な大学院レベルの教育を展開し,近未来の先端技術分野の研究開発を担う技術者を育成しています.
主要カリキュラム
自然言語処理学特論,メディア創生学特論,メディア表現論特論,コンピュータグラフィックス特論,ネットワークシステム特論,ワイヤレス伝送・環境電磁特論,フォトニックネットワーク特論,適応コミュニケーション特論,Complex Systems Modeling, ユビキタスネットワーク学特論,メディアネットワーク社会学特論
どのような研究が行われているのですか?
情報通信ネットワークがコンピュータと一体化し,人間と人間,人間とコンピュータ,そしてコンピュータ間でのコミュニケーションがシームレスに統合された世界で,高速・正確・円滑なコミュニケーションを実現するための手法と環境,システムとデバイスに関する分野,通信とコンピュータの融合によるコンピュータネットワークの遍在化(ユビキタス化)と社会状況に応じた多様な情報メディアなどの研究開発を行っています.
リサーチフィールド
情報メディアの高度応用,情報の表現・処理・変換技術,情報の伝達技術,情報メディアの遍在化(ユビキタス化)
どのような特色がありますか?
本コースは4つの分野で構成されています.情報メディア学分野では,多様な情報メディアによる情報伝達の基本原理および応用,画像処理・映像処理・音響処理・音楽処理,医用画像処理,脳情報科学,知識メディア処理,知識発見,メディア生成変換処理,ヒューマンインタフェース,著作権保護技術,自然言語処理,コンピュータグラフィクス,超臨場感技術,AR (Augmented Reality),3D映像,空間情報処理等に関する研究を行っています.情報通信システム分野は,高度情報社会の基盤を形成する情報通信システム構築のための新しい要素技術や設計法を,ハードウェア・ソフトウェア両面から総合的に研究・教育するとともに,情報通信システム・ネットワーク・ブロードバンド技術の高度化,フォトニス・モバイル技術,環境電磁工学の新展開に関する研究を行っています.
情報メディア学分野
研究内容の紹介
自然言語処理,音声言語処理,コンテンツ生成技法,イメージングメディア技術,メディア表現法,メディア処理技術,情報メディア機器,コンピュータグラフィックス
情報通信システム学分野
研究内容の紹介
スマートインフォメディアシステム,システムオンシリコン,ワイヤレスメディアシステム,電磁環境科学,光ファイバ科学,光通信システム,高度無線通信,モバイルコミュニケーション
ユビキタスネットワーク学分野(連携分野)
日本電信電話株式会社アクセスサービスシステム研究所,日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
研究内容の紹介
ユビキタスアクセスネットワーク,ブロードバンド応用,インターフェースメディアシステム,オーディオ・ビジュアルインターフェース
メディアネットワーク社会学分野(連携分野)
株式会社NTTドコモ
研究内容の紹介
移動通信,知的財産権,統計科学
ビッグデータとIoTに関する協同センター (CCB)
University of Technology Sydney
研究内容の紹介
無線通信,ネットワーク,サイバーセキュリティ,ディジタル信号処理